生活クラブ埼玉の越谷支部が発行する機関誌「☆こしがや☆」や配布チラシに載っている情報を紹介します。
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2013年度 ブロックオリエンテーション
沃土会
の熱い思い!
越谷ブロックの各支部委員を対象に、今年度の
オリエンテーションが開催され(4月6日@越谷生活館)、
沃土会の創設者 矢内弘さんから、沃土会の取り組みに
ついて説明がありました。
「土の健康と人の健康は同じ」「土壌の要素の不足や過剰が
生物の健康を左右」するとのこと。
一般的な栽培では、土壌くんじょうを行い、良い菌もすべて殺菌し、
化学肥料を過剰に散布するという方法がとられています。
これでは、良い土壌は育ちません、沃土会では、米ぬかや油粕などの
天然の肥料を使い、微生物を生かしながら、病害虫に強い野菜を
育てることが大事だそうです。
そのような健康な野菜をいただくことで、インフルエンザや感染症に
負けない強い体が作られます。これからも、沃土会を応援しましょう!
~レポート~
生産者見学会 「エスケー石鹸(株)」訪問
越谷支部運営委員会は、生産者見学会の一環として、
本年2月26日(火)、生活クラブの固形せっけんや
液体せっけん、粒状せっけんなどを生産する
「エスケー石鹸(株)」の川口工場を訪問しました
(組合員8名、職員1名の総勢9名)。
◎「生活クラブ」は共通の目的をもった仲間です!
生活クラブとエスケー石鹸の出会いは、1973年、
オイルショックの直前の年です。
その頃は、生活クラブもコープの合成洗剤「コープセフター」を
取り扱っていましたし、エスケー石鹸も今ほど人体や環境への
影響を考えていなかったとのことです。
しかし、1974年のオイルショックを契機として石けん運動が
盛り上がり、エスケー石鹸はコストを全て公開し、
生活クラブが要求する水準の石けんを生産するとともに、
生活クラブはそれを消費する約束をしました。
エスケー石鹸の小林さんは、「生活クラブは生産者と消費者が
対等な立場。約束をしっかり守ってくれます。
石けんを使うことが目的なのではなく、その背後にある生活・
社会を変えるという共通の目的を持った仲間です」と
説明してくださいました。
◎ 香料も天然素材にこだわってます!
生活クラブのSマーク商品は、昔は8種類でしたが、
今は30種類に増えました。
これも組合員のニーズに応えた結果です。
でも、家のお掃除であれば、本来、固形石けん、液体石けん、
粒状石けんの三つがあれば済むそうです。
厳選しています。
固形石けんやボディ-ソープは牛脂から、粒状せっけんや
シャンプーはパーム油から生産しています。
ちなみに、「香りのせっけんシャンプー」は、フランス産の
非常に高価な天然香料を約30種ブレンドし、アプリコットと
ライラック風の香りをだしているそうです。
ここにも自然素材に対するこだわりが見えますね。
粒状石けんについては、今回の改良(2013年1月製造分より)で
グリセリンを湿潤材として加え、粉が舞わないように工夫したそうです。
◎石けんができるまで~工場見学~
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中和法に変更しました。
中和法とは、油を精製して脂肪酸を抽出し、
アルカリ(水酸化ナトリウム等)と直接反応させて生産する方法です。
一方、鹸化法は、油をそのままアルカリと混ぜ、反応を促進する
ために加熱することが必要でした。
中和法に変更したことにより、熱源が必要なくなり、
CO2削減となったとのことです。
液体石けんを製造する工場では、大きな釜に脂肪酸と苛性カリが
入れられ、中和している最中でした。
釜の中は、中和反応により、60度まで熱が出ていました。
後で、これにグリセリン、クエン酸、香料が加えられ、
液体石けんとなります。
生活クラブの液体石けんは、ボトルより詰め替え用の袋の方が
断然多く出荷されるそうです。
~石けんの由来~サポーの丘~ 羊を焼いて神に供える習慣のあったサポーの丘では、したたり落ちた羊の油と灰が雨に流され、 それが川に体積した土の中に、自然に石けんらしきものができたと言われています。 この不思議な土は、汚れをよく落とし、洗濯物が白く仕上がるとして珍重されました。 石けん=ソープ(Soap)の語源は、この「サポーの丘」に由来しているといわれています、 |
宗教的儀式が思いがけずもたらした発見です。
(「エスケー石鹸(株)」説明資料から引用)
◎合成洗剤の有害物質は、水道水にも残留します!
合成洗剤は、石油を原料とするものだけではなく、
天然油脂を原料とするものもあります。
しかし、石けんが非常にシンプルな工程で作られているのに
対し、合成洗剤は非常に複雑な工程を経て化学合成されて
いるものです。
化学物質(PRTR法に指定されているもの)が9物質も
含まれているとのことです。
上流で合成洗剤が混入した水は、浄水場でもそれらの
有害物質を完全に除去することは難しく、
私たちの飲み水となる水道水にも有害物質は残留してしまいます。
環境や人体に負荷のある合成洗剤の危険性をさらに社会に
認識してもらい、石けん生活が人々のなかにもっと
広まってほしいと切に思いました。
エスケー石鹸の皆様、ご協力ありがとうございました。
(記:ひら)
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